ヒエロぐり

DTMer hieroglyph が綴る作曲記

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僕の考えた最強の音源、Reason Studios Reason

とうとうReason Studios Reason10 を Reason12にバージョンアップしてしまいました。

このバージョンアップによりReasonをVSTiとしてCUBASE内で使用できることとなりました。

このことは「僕の考えた最強の音源」の完成を意味するのだ。

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僕がDTMを始めたのは約30年前。

30年前と言えばスマホはないしインターネットもない。

いったいどうやって生活していたのかと今となっては思うのだけど、当時は当時で特に不自由なく過ごしていたような気がする。

ま、それはそれとして、当時のDTMといえば、シーケンサー付きシンセサイザー+カセットMTRで曲作り、が僕の周りでは多かったです。

1990年代前半~中盤はパソコンの能力が低く、パソコンで曲作り、というのは一般的ではありませんでした。

僕も例にもれず、EOSB500でオケを作りカセットMTRに流し込んで曲を作っていました。

 

少し金持ちの友人は、そこに「音源モジュール」が加わっていました。

 

音源モジュールとは鍵盤のないシンセサイザー―簡単に言えばいろいろな音が詰まっている「箱」―で、僕はラック音源と呼んでいました。

 

TMNETWORKやaccessはこのラック音源をたくさん積んで演奏していて、僕にはそれが凄く眩しく映って、あんなふうにラック音源を積んで曲を作りたいなぁと夢を見ていました。

 

しかし言うまでもなく、ラック音源は値段が高く、「たくさんラック音源を買う」などというのは夢のまた夢。

 

・・・と思っていたところに1999年に発売された「Reason」というソフトウエア。

この頃は僕もパソコンで作曲をし始めたころでした。

 

このReasonは、様々なソフト音源をラックに積むように配置して使用するソフトで、これはソフトながらまさに「ラック音源をたくさん積んで」いるようで、僕は一瞬で心を奪われてしまったのです。これこそが僕の求めていた環境!

早速お金をためてReasonを購入。

そしてCUBASEとREWIREで接続してReasonを音源として使い(当時のReasonはシーケンサが弱く、オーディオ編集機能はなかったと記憶している)夢に見た「ラックを積んで作曲」という環境を手に入れたのでした。

 

しかしCUBASEの5.5のバージョンの時だったか、ReasonとのREWIRE接続がうまくいかず、だんだんReasonから遠のいていく日々。

 

それからいくつかのソフト音源を購入しましたが(「いくつかの」というのは控えめな表現だ。正しく記すなら「かなりのソフト音源」だろう)、僕の心の奥底にはもう一度CUBASE+Reasonで曲を作ってみたいという思いが、白いシャツに染み付いたトマトソースのように残っていたのです。

 

なぜならReasonこそが「僕の考えた最強の音源」の顕現なのだから。

 

・・・とはいってもREWIRE接続はひと手間かかって面倒、ReasonをVSTi音源として手軽に使用したいなぁ、と手前勝手と思いながらも悶々とする日々を過ごしていました。

 

そして時がたち、Reasonはバージョン11でとうとうVSTiに対応、CUBASEはバージョン12でREWIREの廃止・・・このタイミングでReasonのバージョンアップを決意したのです。

 

買いたいなぁと思う音源は山ほどあるけど、買わなくてはならない、と思う音源はひょっとしたらこれが最後かもしれない。

 

そんなことを思いながらポチりました。

 

そんなわけで僕の考えた最強の音源は完成となったのです。もうこれ以上Reasonに望むことはありません。多分これが最後のバージョンアップとなるでしょう。

 

ありがとうReason、さよならReason・・・あ、違いますね、

 

これからもよろしくReason!